猫話9 続・猫母
もうがまんの限界。 毎日のビルの耳たぶチューチュー。 猫母もどきの(右)耳たぶは、とうとう赤く腫れあがり、 耳の付け根は切れて血もにじんでる。 チューどころか「チ・・・」と触られただけでも「イタタタタタッ!!」 ぁぁ、もうムリ・・・。 そう思った「猫母」はある決心をする。 夜、ソファで横になりうとうとしていた。 ビルが近づく気配で目が覚める。 (ビル、ゴメンm_ _m) にゃんと「猫母」はくるりと寝返りをうち、右耳を隠してしまった! |
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![]() ぐいっ、ぐいっと鼻先を顔の下に押し込んでくる。 (ビル、かんべん〜〜^^;)心の中でつぶやく。 でも、ビルはあきらめない。 ぐいっ!ぐいっ!!ぐいっ!!!っと、 ぁぁ、なんかものすご〜い罪悪感(--;)。 といって、やっぱりどうぞ!って出せる状態じゃないし。 ちょっと角度を変えて左耳をチラチラさせてみる。 ぉ、やった!ついに左耳の方へ〜♪ ペロン・・・ペロン・・・・・・フン! ビルは向こうに行ってしまった・・・ はぁ、やっぱり私は「もどき」だからか。 本当の猫母だったらどんなに痛くてもがまんできるんだろうか。 その後、少し家を空ける事もあって、休養をとった右耳はしだいに回復。 ビルもこの事以来、ちょっと左耳にも関心を向けてくれるようになった・・・ような気がする。 |
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お店でお話をしていると、 「猫チュー」はいろいろあるらしい。 自分の肉球をチューチューする猫ちゃんもいたり、 人の指を吸う猫ちゃんも。 「指チュー」猫さんは、何と女性は人差し指、男性だと小指。性別でお気に入りの指も違うらしい。 ビルも顔負けのこだわり〜('。')ビックリ。 みんなのそんな姿を想像するだけでも楽しいナ♪ こんな甘えん坊のビルの所に 新入り「ボクちゃん」が来た。 フリーになって2週間くらいだろうか。 何とビルの方からペロペロとグルーミング! 急にビルが大人びて見えた瞬間。 感動ものだった。 ![]() |
![]() ボクちゃんの右耳もチュ〜チュ〜♪じゃない!ペロペロ^^; たまに、こんなダンゴ状態にも^^ もともとはお互い見ず知らずの猫なのにね。 猫って、動物ってエライなぁ〜と思う。 そのせいかビルの「耳チュー」も少なくなっているような? 夜と朝くらい・・・か。 ちょっと淋しいような気もするけど、右耳も元気だし 適度な関係ということにしておこうっと! (内心いつまで吸ってくれるのかな〜とフクザツな猫母もどきです^^;) (2008年6月22日 記) |