猫話8 猫母
動物病院に行ったり、ペットを飼っている人と話をすると、 (猫や犬の)「お母さん」って呼ばれることがある。 実はそう呼ばれても今ひとつピンとこない。 我が子のようにかわくいて、大切で・・・ そんな意味がこめられているとわかっているんだけど。 もちろんみんな大事な家族。でもあくまでも猫や犬として。 ちょっと自分にはなじまなかったりする。 ところが、そういう私に時々猫母気分?を味あわせてくれるのが、 去年(2007年)我が家にやってきたビルくん。 ![]() |
|
生後2ヶ月くらいのホントにびっくりするくらいのやんちゃ猫。 家に来てしばらくしてからのこと。 抱っこしてると あれれれ〜〜 私の耳たぶをチューチュー吸ってる! 右・左・・・と、子猫が母猫のおっぱいを探るみたいに。 サンデーはよくフリースとかくわえて手でモミモミしてたけど、 耳たぶチュッチュッは初体験〜♪ ちゅぅう〜っ!ちゅぅう〜っ! と耳が引っ張られるような激しい勢いだ。 でも「にゃんにも出ない・・・」って悟ったんだろうか。 そのうち口をくちゅくちゅしながら吸うくらいになった。 これが始まると長い! お店にいるときは仕事もできない。 でも、ビルにチュッチュッ光線を向けられると、抱っこしては 「よしよし♪」となってしまう^^;) びっちりグルグルしながら、時々頬に手もかけてきたりして。 鏡越しに、そんなチューチューしている姿を見ると、何だか猫母になった気分♪ |
![]() |
今まで思いもつかなかった事も浮かんでくる。 結構耳たぶはビルのよだれでベタベタになる。よだれが滴ってきた事もある(猫のよだれだとキタナクナイ〜)。 これが2匹、3匹、4匹〜となると・・・ ぃやぁ、猫母さんのお腹ベチャベチャ!?大変だゎ〜〜とか。 吸い付くのも右・左と一定しない。 あちこちのおっぱい吸いたいのかな? じゃきょうだいがいるとみんな一斉にローテーション!? いや、それをしないから一緒に生まれても育たない子もいるんじゃ〜とか。 こんな時に「お母さん!」なんて呼ばれると、「ハイッ♪」って返事しちゃうかも^^;) |
|
![]() ビルくん、さっぱりローテーションしなくなった。 もっぱら右耳ばかり。 で、右の耳たぶは赤くなって、皮もむけた。 はっきり言ってイタイーー; こっちもどうぞ、と左耳を向けてみる。 ちょっとペロペロして・・・やっぱりもどってしまう。 そっか、しょうがない・・・ と、猫母もどきはイタイのをこらえて、 また右耳を差し出す毎日なのであった。 (2008年1月15日 記) ただ今7ヶ月。「やっぱり右耳はウマイにゃ〜(←ウッソ〜!!) |