猫話1 名前はサンデー
サンデーと初めて出会ったのは1990年11月の事。 大きな青い目、ふわふわした白い体にグレーのトラ模様。 「なんか上品そうな猫〜」それがサンデーの第一印象。 サンデーは5年生のMちゃん・Yちゃんに抱っこされて 突然家にやって来た(生後3ヶ月位だったのかな?)。 動物好きのMちゃんはよく「基地」を作って、猫にご飯を あげてるって言っていた。 何と2人はこの「上品」な子猫を私に飼ってほしいという。 家の人に反対され、それで来たんだけど私だって飼えない! 何度「ダメ」って言っても、困り果てた2人はそこから動かない。 出かける時間も迫っているし、あー遂に言ってしまった。 「少し家で預かるから、飼い主探すんだよ」と。 |
![]() サンデー、ただ今13歳。 |
からだは小さくてもたくましい手! ![]() |
子供の頃、猫や犬がいて動物は好きだけど、 何せここは公宅。飼える訳ないじゃない!? それに前から夫は「猫は気持ち悪い」なんて言っていた・・ はずなのに、「どれどれ」と家の中に入れてしまったのは夫だった。気持ち悪いって言ったの誰?というようなかわいがりぶり!また本当にかわいいんだよね、この「上品」な子猫が〜!(実はなかなかのやんちゃ猫でした) それから彼女達は毎日飼い主探し。 近所の1件1件「猫を飼ってください」と頼みに歩いていた。 何だかそんな一生懸命な彼女達の話を聞いていると、 だんだん「もういいよー」って言いたくなってしまった。 |
でも、2人は遂に見つけた!3つ下の子が飼ってくれる事になったって。「やったー、バンザーイ!よく探したねー!!」 って言うべきなのに、もうショックだった。この子とお別れなんて。そんな・・・ 飼えないとわかっているし、飼い主を探してって言ったのも私。 だけど悲しくて淋しくて何も手がつかず、ただただ少しでもこの子の側にいたかった。 いよいよ迎えに来るという日の事、淋しさの中でふと不安になる。そういえば、お家の人は何ていってるんだろう? 家の人もみんな納得してるのかな?もしやっぱり飼えないとなったら、この子は・・・ どんどん不安が広がって、もうじっとしていられない!電話をすると、私の不安が的中。お母さんのお話ではまだ家族で相談していないし、今連れて来られても・・・という感じなのだ。それでは、とても安心してこの子は連れて行けない!と 内心ほっとしたのでした。 |
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仕事から帰って来た夫は、もらわれていったはずの子が 「にゃあ〜」と現れてびっくり! 実は、あまりにも元気のない私の様子を見て、家で飼おうと 言えば良かったかな・・・と思っていたらしいのだ。 その夜、迷わずもうこの子は家で引き取ろう!って決めた。 目の前に「お別れ」をつきつけられて、もう手放せない存在に なっている事に気づかされた気がする。 さて、そうとなったら早速ちゃんとした名前をつけなきゃ! いろいろ考えて、ある時キラッとひらめいた。「サンデーだ!」 だって毎日家でのんびり、仕事にも行かなくていいし・・・。 朝から夜遅くまで仕事に明け暮れている夫にとっては サンデーはうらやましい存在でもある。 そんな猫の暮らしへの憧れも込めて命名。 こうして、めでたくサンデーの隠密生活?が始まったのでした。 その後のサンデーの事は またいつか・・・。 |
![]() 1・2のジャーンプ!! (2004年2月4日 記) |